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ライター大曲智子のお仕事とときどきフリートーク。ご相談やご連絡、記事のご感想などは→detroit_8000@hotmail.com

観てきた、読んだもの。

『告白』を観てきました。ひとりで。

すべては復讐のために! 偽善という表現も、各キャラのバックボーンなんてのも、あまり出てこなかったり、大して問題にしてない。普通ならこう撮る、という常套句的シーンはゼロ! すごいです中島哲也監督。『下妻物語』を超えたかも。

なんたって中学生(学級崩壊、いじめ、何でもあり)が人を殺すっていう内容なので、そりゃR15にもなると思う。まだ幼稚な小中学生が観たら、影響受けちゃう子もいるだろうし。うーん、でも、リアルな中学生がこれを観てどう思うかって、知りたいところでもある。高校生になったら観てみてください。あくまで冷静にね。

実在するアイドルグループの名前や映像が平気で出てくるし、テレビでスペシャル番組が作られるわけでもない。企業に気を遣うなんてこと、してないんですよね。口コミで広まってる感じもすごくいい。映画の力を久々に見せつけてくれて、しかもそれが日本映画。これはいい兆候なのかも。映画業界的にも、日本経済的にも? 

私と同い年、松たか子の冷酷な演技にも興奮しっぱなしでした。

湊かなえといえば、『告白』は読んでないけど、こっちを読んでた。

そして次に読んだのが……

『告白』、『少女』、『ヘヴン』に共通するテーマがありますね。中学生または高校生のいじめです。意図せずこうなってしまい、しかも次の作品に移ると(少女→ヘヴン)、いじめの表現が深刻になっているという、読み進めるのが辛い2冊でした。

ち・な・み・に。私は数冊を平行読みするんですが、今読んでるうちのひとつは……

清張&横溝をむさぼり読める国に行きたい。