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ライター大曲智子のお仕事とときどきフリートーク。ご相談やご連絡、記事のご感想などは→detroit_8000@hotmail.com

『2nd』8月号&『タンブリングFINAL』座談会

●「2nd」8月号

公開中の映画、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』行定勲監督にインタビューさせていただきました。

私が行定監督にインタビューするのはこれで二度目。
作品ごとにまったく異なるテイストの映画を作る方なので、
二度目といえど初めてお話を伺う気分で行きました。

今回の映画は、大阪に住む好奇心旺盛な小学生こっこが主人公。
こっこを溺愛する大家族に囲まれているけど、こっこ本人はそんな平凡な家庭が不満です。
クラスには、ものもらいになって眼帯を着けていたり、吃音だったり、在日韓国人だったり、ピースボートで日本にやってきたりと、こっこが憧れる境遇の同級生ばかり。
「かっこええなぁ!」とこっこは言うけれど、そう言われた相手はどう思う?
そんな問いをお友達やおじいちゃんに投げかけられて、こっこはこっこなりに悩んで、成長していきます。
ヒントは「イマジンすること」。相手の立場になって考えてみる。
そんな簡単だけど大事なメッセージが、この映画にはこめられています。

こっこの目線で物語が進むので、大人になってしまった私には難しい部分もありました。
インタビューの際に行定監督に「私が頭が悪いのかもしれませんが、難しい映画でした」と素直に言ったところ、
「それでいいんです。この映画が何を言おうとしているのか、考えてくれたってことでしょう」とおっしゃっていただき、ホッとしてしまいました。

最近は相手の気持ちを考えないで言葉を発する人が多いと、個人的にも痛感しています。
冗談のつもりの言葉に傷つけられることも、生きていれば日々あります。
その言葉を言う前に少し、相手の気持ちを考えてみてほしい。
笑って受け止めてくれるかもしれないけど、心の中では泣いているかも。
自分も無意識のうちに誰かを傷つけていることだって考えられます。
世界中の人が他人を思いやれば、争いはなくなる。
この映画を観た方と共有したいメッセージです。


そのほかの新作映画として、3つの都市で繰り広げられる男女のもつれの物語『サード・パーソン』モスクワ国際映画祭グランプリ&最優秀男優賞受賞の傑作『私の男』スパイク・ジョーンズ監督による人工知能とのロマンチックラブストーリー『her/世界でひとつの彼女』のレビューも書いています。どれも強く推薦したい映画ばかりです。映画館でぜひ!


そして今月号の第2特集「カレー・トーク」にて、
ドキュメンタリー作家の松江哲明監督にインタビューさせていただいております。
特集のテーマは、その人のカレー屋さんの物語。
ドキュメンタリー監督として人々の人生を見てきた松江さんだけに、
カレーに人生を感じさせてくれる、素敵なお話を聞かせてくれました。
松江さんが好きなのはどこのカレー屋さんなのか、それは誌面を見てのお楽しみです!


サイゾーウーマン「舞台タンブリングFINAL」キャスト座談会

『タンブリングFINAL』男子座談会! 松下優也&須賀健太らイケメン5人が大集結☆

横浜プレミアム公演、大阪公演を終えて、現在は東京ファイナル公演直前。
男子新体操部の青春物語、舞台「タンブリングFINAL」。
メインキャストである、松下優也さん、須賀健太さん、塩野瑛久さん、吉村卓也さん、菅谷哲也さんの5人の座談会を取材させていただきました。
取材したのは舞台稽古にもまだ入っていない、新体操のトレーニングの期間中でしたが、5人の信頼関係はばっちり。
お互いを助け合いながら楽しくにぎやかにおしゃべりしてくれて、私と編集(女性)は内心「萌え」を感じていたのは彼らには内緒です。

「こんな技ができるようになるんだろうか」という不安を抱えつつ、「絶対にできるようになる!」と未来の自分に絶対の自信を持っていた、インタビュー時の5人。
その言葉は本物になっているはず。
新体操の技を目の前で見られるのは、舞台ならでは。
まだの方はぜひ。

『タンブリングFINAL』公式サイト